愛媛新聞ONLINE

2024
517日()

「松商野球」を読む 澤田元監督、大野監督の本が相次ぎ出版

 

 

3月に入り、高校野球の練習試合が解禁された。21日からは春季四国地区高校野球大会の東中南予各地区予選と県大会が始まる。これまでよりボールが飛ばない低反発バット導入の影響も予想され、どこが愛媛の頂点に立つのか読めない〝戦国愛媛〟の様相は深まっている。
優勝候補の一角に挙げられる古豪・松山商は、この春、別の角度からも注目を集めそうだ。元監督の澤田勝彦さん、現監督の大野康哉さんの関連本が相次いで出版された。新旧「松商野球」を支える野球論、人生論が詳細に描かれている。読んでから球場に行くか、球場に行ってから読むか。いずれにしても愛媛の高校野球をより深く楽しめる本になることは間違いない。(杉野一郎)

 

⚾澤田元監督「日本一のボール拾いになれ」

 

松山商業元監督の澤田勝彦さん

まず1冊目は3月6日発売の「日本一のボール拾いになれ」(東京ニュース通信社)。1996年夏の甲子園決勝。いまも語り継がれる「奇跡のバックホーム」で夏5回目の優勝を果たした澤田勝彦元監督の42年に渡る指導者人生を追ったドキュメントだ。

 

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