愛媛新聞ONLINE

2024
61日()

共通テストから見える愛媛の受験生の「弱点」 寺小屋グループが24年度共テを解説

2024年2月1日(木)08:00

 

 

1月13日、14日に行われた2024年度の共通テスト。毎年のように難化や新傾向の出題が注目を集めてきたが、4年目となった今回は、これまでと比べて、受験生も「共通テスト慣れ」した様子がある一方、文章量が増加した英語リーディングは大きく平均点が下がった。
また、前身のセンター試験から大学入試を分析している寺小屋グループの講師に聞きくと、愛媛の受験生にはある「弱点」が読み取れるという。果たしてその弱点とは…。(坂本敦志)

 

💯メンタルが大事

 

「共通テストはメンタルがすごく大事。精神的な力があるかどうかで大きく点数が変わります」。松山東高卒の受験生、芥川壮太郎さんが振り返る。 2日間、長時間にわたる日程。文章量は共通テストになってから激増した。心身共にかなり疲弊する試験であることは間違いない。「教科ごとに、できた、できなかったはありますが、それに引っ張られず、切り替えて目の前の強化に集中することが大事です」
24年度に「共通テストらしさ」が顕著に表れていたのが英語のリーディング。本文と設問、選択肢を合わせた語数が、過去2年を上回る約6200語となった。「英語の能力を問われているというより、いかに早く読んで、いかに短時間で正確に情報を処理するかを問われているかという感じでした」。大学入試センターによる平均点の中間発表では100点満点で51.54点。配点が変わった共通テスト以降で、それぞれ過去最低となった。
物理や化学も知識や公式を覚えるだけでは解けず、思考力を問う出題傾向だったそうで、「終わった時は全然できてないと思っていましたが、自己採点では思っていたよりも点数がありました」とほっとしていた。

 

💯解ける問題からしっかり解く

 

寺小屋グループの高校部責任者の赤坂大剛さんは「確かにリーディングは文章量がかなり増えました。ただ生徒に聞くと、模試と比べると易しかったという話です」
とはいえ量が増えたので、解くスピードは上げないといけない。「担当している生徒で、大問5で試験時間が終了し、最後の大問6までいけなかった生徒がいました。国語と数学も時間が足りなかったと思います。早く解く練習と同時に、解ける問題からしっかり解くという練習が必要だと改めて思いました。これは各教科共通ですね」

 

    残り:1998文字/全文:2702文字

    有料記事のためデジタルプラン購入が必要です。