愛媛新聞ONLINE

2024
516日()

「魂の殺人」性犯罪防止へ 愛媛の塾はどう取り組む? 元女性刑事が教える家庭での対策は?

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 学習塾の講師による女子児童の盗撮や教員のわいせつ行為など、教育現場で子どもが性被害に遭う事件が相次いでいます。子どもに接する仕事に就く人の性犯罪を確認する新たな制度「日本版DBS」の導入に向け、政府も動き始めました。

 同様の事件を防ごうと、愛媛県内の学習塾では積極的に対策を講じているところもあります。大学、高校受験などに対応する松山市の塾「fit(フィット)」を取材しました。

 また性犯罪は顔見知りによるケースが大半を占め、男子の被害者も少なくないといわれます。犯罪に巻き込まれないために家庭でできることについて、愛媛県警の元警察官で防犯アドバイザーのなかしまちはるさん(39)=松山市=に聞きました。(原田茜)

 

 ◆ スマホの教室持ち込みは禁止 

教室が密室にならないよう心がけているfit

 

 松山市大街道2丁目などで集団・少人数授業を展開しているfit。小学生から高卒生のコースに約600人が通っています。計11カ所ある教室は授業中も室内の様子が確認できるよう、仕切りやドアを設置していなかったり、スタッフが常に巡回したりしています。

 講師はアルバイトを含め約40人が在籍し、氏名と顔写真をホームページ(HP)に公開。スマートフォンは教室への持ち込みが禁止されているため、スタッフ待機室で預けます。生徒との交際はもちろん、交流サイト(SNS)などで連絡先を交換することも禁じられています・・・

講師は出勤後、スタッフ待機室にスマホを預ける

 

👇 性犯罪担当の刑事をしていたなかしまさんによるアドバイスも紹介しています。

 

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